考古学者、環境学者らによる国際的な研究グループが6600万年前の小惑星の衝突が当時、文字通り「地球の覇者」としてわが世の春を謳歌していた恐竜の絶滅を引き起こしたことを証明した。恐竜の絶滅により地球の生態系にあいたニッチは一瞬のうちに何者かによって埋められた。それが誰だったのかについての研究結果がサイエンス・アドヴァンセス誌に掲載されている。
研究者らは北米で発掘された化石1600個を調査し、それから6600万年前に陸上および淡水に生息していた動物の食物連鎖と生態環境を再現した。その結果、この時期には、大型で強力な恐竜たちに力では並ぶ者はおらず、気象条件も長期的に安定していたことがわかった。ところがこうした理想的な条件に慣れていた恐竜たちは、地球の大変動に直面した際に適応することができず、鳥類型を除いて全て絶滅してしまった。
これに反して鳥類、哺乳類、ワニ、亀など、恐竜の闊歩していた時代、その残留の原則上、エサにされていた小型動物らは常に強い者に追いやられ、絶望的な情況での生存競争に慣れていた。このため、地球に小惑星が衝突して気象が変化しても、恐竜とは異なり、新たな厳しい条件は死刑宣告にはならず、単に新たに適応をしただけだった。研究者らは哺乳類らは恐竜の死を自分たちの強みとしてうまく利用し、絶滅を克服するために適応し、地球の生態系で恐竜の消えた後にあいたニッチを占めたと説明している。
大西洋北部で新たな古代クレーター跡が研究調査で発見された結果、恐竜の絶滅の原因は複数の小惑星との衝突である可能性が示唆された。
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