JPモルガンのジャレッド・グロス氏によると、グローバリゼーションは経済、政治、社会の3つのカテゴリーに分類できる。グロス氏は、この3つのカテゴリーすべてにとって特徴的だったのは5~7年前に「停滞期に入った」ことだったが、最近ではこの傾向が薄れていると指摘した。
グロス氏は、「脱グローバリゼーション」の傾向は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの発生やウクライナでロシアが特殊作戦を開始する前から見られていたとし、米国のトランプ前政権の政策とバイデン現大統領の対中政策が推進力となったと強調した。グロス氏は、中国製品に対する関税やその他の制裁措置が導入され、その後、バイデン政権が対露制裁を主導したことに言及し、その結果、世界中の国々の政治的、社会的、経済的なつながりが断たれ、世界は「身内」と「他人」に分裂してしまったと指摘した。同氏は、グローバリゼーションに持続のチャンスは残っておらず、2023年に世界はその終焉を目撃することになるとの見方を示している。
ロシアのプーチン大統領は11月、世界における西側支配の時代は過ぎ去りつつあると述べ、世界が元に戻ることはないとの見方を示した。
関連記事