ボリフォヴィチ氏はスプートニク通信のインタビューで「ウクライナ政府はあらゆる手段を使って地域紛争を煽ろうとしている。ウクライナ側にとっては、自国の領土における戦争だけでは足りないのだ。その例が、ウクライナのS300ミサイルの撃墜をめぐる最近の事件だ(編注:ベラルーシはミサイルを迎撃した)。我われはミサイルがベラルーシ領内に飛来した原因を明らかにする。しかし、ミサイルが偶然ベラルーシに飛来したという保証は極めて少ない。どう見ても、ここで誰かの目論見が実行されているようだ」と述べた。
29日、ウクライナの地対空ミサイルシステムS300から発射されたミサイルをベラルーシの防空システムが撃墜し、その破片がベラルーシ南西部ブレスト州イワノボ地区に落下した。ベラルーシ上空で撃墜されたウクライナのミサイルの弾頭部分は30日に処理された。
ボリフォヴィチ氏はまた、ウクライナをめぐる軍事・政治情勢をエスカレートさせるために、米国は自分たちの衛星国を積極的に使っていると述べた。
同氏は「ウクライナ西部はポーランド固有の領土だとする主張に至るまで、ポーランドの地政学的野望の高まりがますます顕著になっている」と指摘した。またボリフォヴィチ氏は、ポーランドの軍事化や兵器の購入、軍事予算の増加にも言及した。