ザポロジエ原発の安全性を巡る状況

ザポロジエ原発の予備送電線が損傷=IAEA

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は30日、声明を発表し、ザポロジエ原子力発電所につながる予備の送電線が29日に砲撃で損傷し、切断されたことを明らかにした。
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IAEAのウェブサイトに掲載された声明では、「ザポロジエ原子力発電所につながる330kVの予備送電線が昨夜遅くに砲撃で損傷し、切断された」と述べられている。
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なおIAEAによると、原子炉を冷却したり、その他の重要な安全機能を維持するために必要な電力は、唯一残っている外部と電力をやりとりする750kV送電線を通じて現在も供給されている。
ザポロジエ原発はドニエプル川左岸のエネルホダル市に隣接する地点に位置している。同原発はエネルギーブロックの数、発電容量ともに欧州最大。3月からロシア軍の統制下にある。ロシア外務省は原発を統制下においた措置の目的について、核物質や放射性物質の持ち出しを回避するためと強調していた。ウクライナ軍は、エネルホダルおよび隣接するザポロジエ原発の敷地へ定期的な砲撃を続けている。
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