ブルームバークはこの数値について、緊張が高まる台湾周辺で中国の船が活動を活発化させている実態とは対照的だと指摘している。これには、11月のG20サミット以降、米中首脳の間の関係が改善する中で、米国が活動を減らしていることも事実である。
台湾周辺の状況は2022年8月初めに当時の米下院議長の台湾訪問が引き金となり、緊張化した。米下院議長の訪台は、台湾を自国領とみなす中国との調整を行わずに実行されたことから、中国は台湾付近で大規模な海軍演習を行い、米国に「強く、強力な対応」をすると強硬な姿勢を示した。
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