IT・科学

ガーデニングはがん予防に効果的 米国の研究チームが明らかに

米コロラド大学の研究チームは、ガーデニングについて、身体活動を増加させたり、食物繊維の摂取量が増えるためがん予防に効果的であるほか、ガーデニング仲間との交流はストレスや不安を軽減するのにも役立つとの結論に達した。研究論文がLancetPlanetary Health誌に掲載された。
この記事をSputnikで読む
研究チームが実施した実験には平均年齢41歳の291人が参加した。実験参加者はAとBの2つのグループに分けられた。Aグループのメンバーには土、種、苗木が与えられ、ガーデニングの入門コースを受けた。Bグループはコントロールグループとなった。すべての参加者は、身体活動を記録するデバイスを常時装着し、食事や精神的健康に関するアンケートに定期的に記入した。
最初の結果は6カ月後に出た。研究チームは、ガーデニングをしている人たちはコントロールグループの実験参加者よりも食物繊維の摂取量が7%多くなったことを発見した。またガーデニングをしている人たちの1週間の身体活動は42分まで増加し、ストレスや不安のレベルも著しく低下した。研究チームは、身体活動の不足、不健康な食事、高レベルのストレスはがんの発症リスクを高めると強調している。研究チームによると、すべての人が自分の食事、身体活動レベル、精神状態に意識的に気を配ることができるわけではないため、ガーデニングはがん予防の要因の1つになる可能性があるという。
2022年の主要な出来事
2022年の最も重要な医療分野の成果 ナメクジロボット、がんを早期発見する検査など
スプートニク通信は先に、東京大学が人工DNAを用いてがん細胞を見つけ出し、殺すことに成功したと報じた。
関連ニュース
腫瘍を狙い撃ちする放射性ゲル 研究者らが開発
ガン治療薬で白髪患者が元の髪色を取り戻す
コメント