漁船からカラシニコフ2千丁 米海軍が拿捕 中東・オマーン湾

米海軍は10日までに、中東のオマーン湾で旧ソ連が開発した自動小銃カラシニコフ「AK-47」を2000丁以上積んだ漁船を拿捕したと明らかにした。
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米海軍の発表によると、同軍は6日、オマーン湾の公海上で「AK-47」を計2116丁積んだ漁船を拿捕。この船はイランからイエメンに向かう海上ルートを航行していた。このルートはイエメン北部を実効支配するイスラム教シーア派の武装組織「アンサール・アッラー(フーシ派)」への密輸に従来から使われてきたといい、同軍は漁船がイランからフーシ派への武器密輸を試みていたとみなしている。
船とイエメン国籍の6人の乗組員はイエメンへ送還されるという。
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米海軍のブラッド・クーパー中将は「今回の密輸はイランによる継続的な不安定化活動の一部分だ」と指摘し、対立するイランを批判した。
イエメンでは2015年から首都サナアを含む北部を実行支配するフーシ派と政府側の内戦が続いており、昨年4月初旬に一時停戦が成立。大統領は辞任し、国内の有力な政治家8人が参加する大統領指導部評議会にすべての権力を移譲されていた。だが10月以降、停戦の延長が合意できない状況が続いており、予断を許さない状況となっている。イランはかねてよりフーシ派を支援していると指摘されている。
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