協議後の共同記者会見でアントニー・ブリンケン国務長官は日米が中国を「最大の戦略的脅威」とみなしていると表明した。林外相はこれに対し、中国は「前代未聞」の脅威をもたらしているものの、日中間には国際社会における平和のため、建設的で安定した関係が必要だと表明した。
また、ブリンケン国務長官は宇宙空間における共同防衛を定めた条約の締結を合意したとした。この条約には、宇宙空間における両国の施設に攻撃(及び宇宙空間からの攻撃)が加えられた際の共同反撃が盛り込まれており、宇宙空間もまた米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象となることが確認された。ブリンケン国務長官によると、両国は週内にも宇宙空間における協力を定めた新たな合意に署名するとのこと。この合意には月面探査に向けた協力も含まれる模様。
一方、ロイド・オースティン国防長官は台湾周辺における中国軍の積極的な軍事演習に警鐘を鳴らした。ただし、これらの行動が必ずしも台湾侵攻に繋がるものではないと指摘した。オースティン国防長官によると、日米両国は防衛産業の協力強化を定めた新たな合意に近く署名するという。また、日本が反撃能力の保有を表明したことを歓迎した。
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