ブラジル元法相を逮捕 議会襲撃に共謀の疑い

ブラジル議会が暴徒によって襲撃された事件で14日、治安責任者として十分な措置を取らなかったなどとして、ブラジルのアンダーソン・トレス前法相が逮捕された。ブラジル各メディアが伝えている。
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ジャイール・ボルソナロ前大統領の支持者らは8日、首都ブラジリアの連邦議会を占拠。プラナルト宮殿(大統領府)の敷地内や最高裁判所の建物に侵入する騒動となっていた。
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「Estadao」などによると、トレス前法相は14日、休暇先の米国から首都ブラジリアに飛行機で帰国したところを連邦警察に逮捕された。首都の公安長官でもあった在職時、襲撃の可能性を知っていたのに予防措置を取らなかった「不作為」で告発され、暴徒との共謀が疑われている。ブラジル最高裁判所はこれまでに、予防的逮捕状を出していた。
また、ボルソナロ前大統領本人も襲撃事件で捜査対象となっている。ボルソナロ氏は1日のルーラ新大統領への政権移行の式典を欠席し、年末から米国に滞在している。帰国すれば逮捕される可能性もある。
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