ウラル航空によると、現場となったのはロシア・モスクワ発、タジキスタン・ホジャンド行きの飛行機の機内。離陸後、妊婦の女性客が腹痛を訴えたため、乗務員がドラマさながら、乗客のなかに医療従事者がいないか機内放送で呼びかけた。
すると、奇跡的に新生児専門医、助産師2人、放射線科医が搭乗しており、機内は一転産婦人科に様変わりした。医療チームが状況を評価したところ、緊急着陸の必要はないと判断。産気づいてから1時間後には身長43センチ、2600グラムの元気な女の子が生まれた。
目的地に到着すると念のため救急車で病院に搬送されたが、母子ともに健康状態は良好だという。女性客の国籍や妊娠何ヶ月だったかについては明らかにされていない。
ウラル航空をめぐっては2019年、モスクワ発シンフェロポリ行きのエアバスA321機が、バードストライクによってエンジンが停止。モスクワ郊外のトウモロコシ畑に不時着するインシデントがあった。だが、死者が出なかったことから「トウモロコシ畑の奇跡」と呼ばれ伝説となっている。
関連ニュース