ウクライナ穀物輸出船が座礁 船団の大渋滞 トルコ・ボスポラス海峡

マルマラ海を経由して黒海と地中海を結ぶ海上交通の要衝、トルコのボスポラス海峡で16日、ウクライナからの穀物船が座礁した。この影響で数十隻の貨物船やタンカーが足止めとなり、インターネット上では待機する船団の大渋滞を撮影した動画も拡散している。
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トルコメディアによると、現地時間16日朝、ウクライナからトルコ・イスタンブールに向かっていた穀物輸出船が座礁。死傷者はいなかったが、海峡が一時通行止めとなった。同日夕には一部通行が再開されたものの、その後も南から北上するルートは通行止めが続いているという。
マルマラ海では45キロにわたり、35隻のタンカーを含む75隻の船が待機。イスタンブール周辺でも約40隻が通行再開を待っているという。
一方、天候不良などで同海峡が通行止めになることは日常茶飯事だといい、大きな混乱はないとみられる。

穀物合意

「穀物合意」とはロシア、国連、トルコ、ウクライナの4者の協議によって2022年7月末に結ばれた2つの協定。一つはウクライナの黒海沿岸の港からのウクライナ産穀物などの輸出に関する協定で、同年11月18日で期限を迎えたが120日間の延長が決まっている。もう一方はロシアと国連の間に結ばれたロシア産食品や肥料の世界市場への輸出に関する協定で、国連はロシア産農産物などへの様々な輸出制限の撤廃に責任をもつとしている。期限は3年間となっている。
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