ゲトマンスキー氏は現在、ルガンスク(ルガンスク共和国の首都)の民間人に対するウクライナ政府の戦争犯罪の調査に参加している。ウクライナ軍が発射した砲弾やミサイルを分析すると、これらの弾薬はウクライナで製造されたものでないことが判明したという。高機動ロケット砲システム「ハイマース」から発射された多連装ロケット弾「M31」の破片(スタビライザー・ユニットとロケット・コンパートメント)をスプートニクの取材陣に見せたゲトマンスキー氏は、「これは、(2022年)12月31日夜から2023年1月1日にかけて、ペルボマイスキー市立病院への砲撃があった際に、ロシアの防空システムによって破壊されたものの1つだ。この『お年玉』によって、何人もの人が怪我をした。米国のミサイルの本体には、(ロシアの)防空システムによってできた穴があることがはっきりとわかる」と説明した。
しかし、米国が誇る「ハイマース」から発射されたミサイルは、ロシアのスペシャリストによって撃墜されるだけでなく、約束された信頼性と完成度を示していない、とゲトマンスキー氏は強調している。ロシアのスペシャリストたちは、物体に当たっても爆発しない米国製の自慢のミサイルを すでに相当数持っている。ルガンスク共和国の首都ルガンスク市や他の都市の居住施設、ホテル、大学、学校、病院に向けてハイマースから発射された不発弾のミサイルは、ルガンスクの軍事博物館に数発保管されている。ゲトマンスキー氏は、これらの不発弾は2008年以降に製造されたものだが、中には2020年に製造されたものもあることから、これらが旧式のもの とはいえないという事実に特に注目している。
これよりも前、ロシアのネベンジャ国連大使は、ウクライナ政府が保有する兵器を誘導することに米国と西側が関与することは法的結果をもたらすことになるとの考えを示した。
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