日本は南クリルをめぐる交流事業の再開を強く期待=岸田首相

日本の岸田文雄首相は本日の国会答弁で対ロシア政策に関する質問に答え、ロシアとの人的交流事業(日本では「四島交流事業」)は日露関係の中で最優先事項の一つであるとの認識を示した。
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岸田首相はロシアとの関係について「外交上のやり取りは双方の大使館ベースで日々行っている」としたうえで「漁業交渉についても適切に対応していく」と述べた。
さらに、日本人がロシア・南クリルの先祖の墓を訪問する「北方墓参(日本での事業名)」を含む「四島交流事業(同)」を両国関係の中で最優先事項の一つと位置付けていると明言したうえで、「一日も早く再開できる状況になることを強く期待している」と述べた。
日本の岸田文雄首相は、23日召集の通常国会で施政方針演説を行った。その演説の中で岸田氏は、露日関係は現在厳しい状況にあると指摘した上で、「我が国としては、引き続き、領土問題を解決し、平和条約を締結するとの方針を堅持する」と述べた。岸田氏の発言を受けて、ロシアのドミートリィ・ペスコフ大統領報道官は、ロシアと日本が平和条約締結に向けて交渉する可能性は低いとの考えを示した。
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