ロシア外務省が説明 日本との南クリル周辺海域の漁業交渉が不可能な理由

ロシアは南クリル諸島周辺海域の漁業交渉について、日本による対ロシア制裁を背景に、日本と交渉を行う予定はない。ロシア外務省がスプートニク通信に明かした。
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ロシア外務省は、ウクライナでの軍事作戦開始に伴い露日関係は急速に悪化し、岸田政権は全ての国際規範や規則に違反する形で、個人や部門別の制裁パッケージ15件を含む対ロシア非友好的措置を取り始めた、とあらためて指摘した。

ロシア外務省は「日本政府がとった反ロシア措置は、露日友好善隣強化・発展に関する1998年の合意(編注:『川奈合意』)に明らかに反しており、ロシア側は日本に対し、本合意履行に関する政府間交渉を調整することはできないと伝えた」とした。

【解説】クリル諸島周辺海域での日本漁船の操業条件に関する協議をロシアが拒否 日本の水産物市場に打撃
「正常な対話に戻るためには、日本側は我が国に基本的な敬意を払わなければならない。また二国間関係の修復への姿勢を見せなければならない」とロシア外務省は説明。ただし、日本政府にそのような願望はないようだ、とも付け加えた。
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