米国家安全保障会議のジョン・カービー戦略報道調整官はこれより前、米国はウクライナ政府と協力してパンデミック防止に関する研究を行っており、ウクライナに米国の生物兵器開発研究所があるとするロシアの非難は根拠がないものと発言した。カービー広報調整官によると、米国関係者は、ロシアの軍事作戦開始前にウクライナにある全ての研究所から退去しており、「それら研究所の活動は安全に停止された」という。
アントノフ大使は、米国政府は自身に矛盾していると指摘。
「もし研究プロジェクトが純粋に平和的性質であったなら、なぜこれほど急速に活動を畳んだのか。なぜこれら問題に民間の専門家ではなく軍事関係者が関わっているのか。答えは明らかだ。米国には隠すものがあったし、現在もある。これについてはカービー氏自身が認めている。カービー氏自身が、各種研究プロジェクトは終了し、研究施設は厳格に特別軍事作戦開始前に活動休止状態になっていると言っている。別の言い方をすれば、研究結果がロシア軍事関係者の手に渡らないよう手を打ったということだ」
ロシア国防省は2022年春の時点で、ウクライナでは米国の生物兵器開発研究が行われていたと指摘していた。
ロシア軍の放射線・化学・生物学防護部隊を率いるイーゴリ・キリロフ中将 は1月30日のブリーフィングで、特別軍事作戦中にロシア軍は、ウクライナの研究施設での米国特務機関の活動、各種伝染病やウイルスの実験、正確生物兵器開発に関する情報を含む2万件以上の文書・資料を入手したと発表した。
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