欧州では2018年以降、深刻な干ばつが繰り返し起きている。この頃からずっと水位は低いままの状況が続いており、欧州は深刻な水不足に陥っている。河川敷が干上がり、常に水があるべき場所が徐々になくなっていくことは、自然にも人間にも悪影響を与えている。多くの水生生物が生息地を失い、乾燥した土壌は農業に多くの問題を引き起こしている。フランスの原発では冷却水が不足し、国内の原発の半分が稼働できない状態にある。また、水力発電所の稼働にも問題が発生している。従って、電力不足が深刻化している。
同紙によると、研究者らは、人工衛星から得られた正確な測定データを用いて、世界の地下水の埋蔵量を調べ、その変化量を記録している。これらの調査結果から、研究者らは、近年の欧州の水環境は非常に危機的なものであり、緊急の対策を講じない限り、状況は制御不能なものになり、欧州は生命のない砂漠と化すだろうと結論付けている。
これよりも前、スプートニクは米国西部で干ばつが長引いており、地域の水資源に大きな負担がかかっていると報じた。研究者らによれば、今後10年から20年で状況が変わらない場合、米国全体に壊滅的な影響をもたらす恐れがあるという。
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