ドイツで起きたスプートニクのロシア人記者宅襲撃事件 事件の経緯と今分かっていること

2022年5月6日、ドイツの首都ベルリンで、スプートニクの記者とその家族が住む社宅で襲撃事件が発生した。現場では社宅の窓ガラスが壊された他、ワイヤーの入った容器が発見された。 警察は住民を避難させ、爆弾処理班が不審物を除去した。この事件の容疑者は、1日にようやく逮捕された。
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ドイツの国際公共放送「ドイチェ・ヴェレ(ロシアでは、同局は外国エージェントに認定されている)」は1日夜、ロシアの活動家ドミトリーという男が、スプートニクの記者とその家族が住んでいる社宅に放火しようとした疑いで、ベルリンで拘束されたと報じた。この容疑者に近い関係者によると、男は現在、ベルリンの拘置所にいるという。
スプートニクのドイツ支社長であるセルゲイ・フェオクティストフ氏によると、男は事件の数日前、その社宅の前で目撃されていたという。
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同氏によると、容疑者は社宅付近で車の座席に座り、通りかかったスプートニクの社員の一人に下品なジェスチャーをしたという。
「それよりも前の3月3日にも、男は我々の住所をSNSで公開し、『チェチェンの友人たち』に『ロシアのプロパガンダの隠れ家』を忘れないよう呼びかけていた。我々は警察に届けを出した。訴訟は控えることになった。彼らは暴力を直接的に呼びかけることはないという考えを持っていたからだ」
2022年5月6日、ベルリンのシュテグリッツにあるアパートにビンが投げ込まれ、窓ガラスが割れる事件が発生した。その後の捜索で、液体が入った大きな保存容器とペットボトル、ワイヤー取りつけられたガスボンベなどの不審物が発見された。この不審物は爆弾処理班によって除去された。
ドイツ警察はこの事件の捜査を開始しており、ベルリン検察庁と国家保安局も捜査に参加している。
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