ホワイトハウスの記者クラブは、「1日に気球について報告を受けたとき、私は国防総省にできるだけ早く、1日に気球を撃墜するよう命じた」というバイデン大統領の発言を引用している。
バイデン大統領の指摘によると、国防総省は国民に危険が及ばないよう、海上で気球を撃墜すべきだと判断したという。「国防総省は見事に撃墜に成功した。私は飛行士たちを賞賛したい」とバイデン大統領は話した。
米軍は4日(日本時間5日未明)、米本土上空を飛行していた中国の気球を米沿岸近くで撃墜した。ロイド・オースティン国防長官は、これが米国内の戦略目標を偵察するための中国の軍事用気球だったと表明した。
国防総省の報道官は「バイデン大統領は国防総省に選択肢を求めた。1日午前、オースティン国防長官は軍司令官関係者を招集し、問題解決に向けた選択肢を提案した。バイデン大統領は、国民へのリスクを回避することを条件に気球を撃墜するという選択肢に賛成していた。その結果、海上での撃墜という案が起用され、4日午後に実行した」と語った。
米国では先月末の時点で気球が発見されており、バイデン大統領は報告を受けたが、オースティン国防長官の助言に従い、米領土上空での撃墜は行わなかった。気球はアリューシャン列島からカナダを経由、西部モンタナ州に到達した。気球の動きは、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が追跡していた。この事態を受け、ブリンケン米国務長官は予定されていた中国訪問を延期した。一方、中国側は気球をめぐる状況について、根拠のない憶測やまやかしは受け入れないとし、これは不可抗力によるもので、気球は気象探査機でルートを外れたものだと言明した。
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