友好国や同盟国が手助けに ロシア経済の「粘り強さ」 専門家が秘密を探る

2023年1月30日公表のIMFレポートによると、ロシアのGDPは、大幅な減少が予測されたにもかかわらず、今年0.4%、2024年は2.1%増になるという。ニューヨーク・タイムズが報じた。このような展開は、専門家にロシア経済の「粘り強さ」の原因を探ることを余儀なくさせている、と同紙は指摘する。
この記事をSputnikで読む
専門家がまず注目したのは、奇妙な一致だ。2022年夏に世界中からアルメニアへのスマートフォンの供給量が急増。そして同時にアルメニアからロシアへのスマートフォンの輸出量が爆発的に増加した。ニューヨーク・タイムズによると、2022年を通して同じような傾向が一部アジア諸国において洗濯機、コンピューターチップ、その他製品で見られたという。「最新データから、一部ロシア隣国や友好国の貿易高が急増していることがわかる。トルコ、中国、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス共和国のような国々が、ウクライナ軍事行動の罰として西側諸国がロシアから奪おうとした多くの製品をロシアに供給する形で、ロシアに貢献していると見ることができる」と同紙は伝えている。
このように、ロシアに一部のアジア諸国や旧ソ連諸国からある種の財の輸入が増えたことは、ロシアの友好国および同盟国が、西側がロシアから奪おうと目論んだ品を供給したことを示している。ニューズウィーク・タイムズは、ロシアの輸入は制裁前の数字にほぼ完全に戻り、IMFにロシアGDPの成長予測を上方修正させることになったと強調している。
再編「サハリン1・2」をめぐる状況
日本、5月以降初めてロシア産原油を輸入する予定
ロシアは西側制裁が禁止する財を輸入するだけでなく、自国製品の輸出もしている。禁輸対象の財もそうだ。例えば、ロシア産エネルギー資源はシンガポール経由で対外市場への道を見つけており、これについてはスプートニク通信も以前に取り上げた。
関連ニュース
世界の多くの国々は米国に従うのではなく、自国の利益を追求するようになっている
アジアに近づくほど高い露産石油 「一律価格ではない」と専門家
コメント