関係者らの情報によると、中国が所有する気球は、テキサス州、フロリダ州、ハワイ州の重要な米軍施設や試射場付近などで目撃された。また、バージニア州ノーフォークやカリフォルニア州コロナドなど、米軍空母の基地がある軍港付近でも気球がホバリングしているのが確認されたという。
米上空で確認された気球は、先日米軍が撃墜した気球よりも小型だったと関係者は指摘した。米国の諜報機関は当初、これを「未確認飛行現象」と分類していたが、後に気球であることが明らかだと確認した。暫定的な情報では、中国から飛来したということだったが、この推定は決定的なものではない。
これらの情報は「バイデン氏が大統領に就任したことで」初めて知られるようになったとブルームバーグは指摘している。トランプ氏や前政権幹部は、中国の気球が以前にも米領空に侵入していた事実を否定したのだという。
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は6日、記者団に対し、バイデン大統領が就任して以来、米政府は中国の気球が米領空に侵入した少なくとも数件の事例を把握していると発表した。
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