フィンランド、スウェーデン抜きでNATOに加盟する構えあり

フィンランドは、トルコとハンガリーにより申請が批准されれば、スウェーデン抜きで北大西洋条約機構(NATO)に加盟する用意があるという。フィンランド紙「IltaLehti(イルタレフティ)」が情報筋の話として報じた。
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フィンランドとスウェーデンの共同によるNATO加盟申請は、すでに30カ国中、トルコとハンガリーを除く28カ国から承認されている。先に、トルコ政府はフィンランドのNATO加盟を認める用意があるが、スウェーデンの加盟は認めないと表明した。しかしながら、トルコのチャヴシュオール外相は、フィンランドからはスウェーデンとは別の申請案を受けていないと明らかにした。
同紙は、次のように報じている。

「フィンランドはスウェーデン抜きでNATOに加盟する用意がある。今春、仮にトルコとハンガリーがフィンランドの加盟を批准し、いずれかの国がスウェーデンの加盟を未批准のままとした場合、このような事態が生じる」

トルコ NATO脱退の可能性を示唆
同紙の複数の外交・安全保障政策関係者がこうした情報を確認した。
ある関係者は「我々は、ロシアと国境に隣接しているという事実を直視しなければならない。スウェーデンの地政学的な位置づけは、我々とはまったく違う」と指摘した。
フィンランド政府は、フィンランドとスウェーデンの共同加盟は全NATO加盟国の共通の利益にかなうものであり、両国は同時に加盟する意向でしかないと繰り返し強調してきた。
フィンランドとスウェーデンのNATO共同加盟申請の批准手続きは、トルコとの関係を複雑にしたスウェーデンでの抗議活動により、年初に減速した
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