英海軍の空母 「初歩的なミス」で実戦配備は延期に

英国の新型空母「プリンス・オブ・ウェールズ」は、右舷と左舷の軸がずれている不具合が見つかったため、同艦の実戦配備は再び無期限に延期されることになった。英紙「デイリー・テレグラフ」が報じている。
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英国海軍の元大佐であるトム・シャープ氏は、同紙のインタビューで、軸の位置合わせは「十分に確認された」作業であり、位置がずれているというのは「初歩的なミス」であると指摘している。シャープ氏によれば、ミスはミスだが、このような欠陥は、価値が30億ポンド(約4270億円)超えの同艦の別の部品を摩耗させ、軸が破壊する恐れさえあるという。また、プリンス・オブ・ウェールズはクイーン・エリザベス級航空母艦の2番艦だが、1番艦のクイーン・エリザベスほど厳密なテストを受けていないという。
これよりも前、英紙「タイムズ」が英国防省のデータを引用したところによると、2019年に就役したプリンス・オブ・ウェールズが航海した日数は268日間のみであり、それ以外の日々はトラブルシューシューティングのためにドックで過ごしていたという。
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デイリー・テレグラフによると、プリンス・オブ・ウェールズに対する期待は非常に大きい。英軍司令部は、同艦が率いる空母打撃群を作る予定を立てている。この打撃群は欧州・大西洋地域で恒久的に活動するグループになるという。英国海軍によると、同艦は最大1600人の乗員を収容でき、36機の第5世代戦闘機「F-35B」と4機のヘリコプターを搭載できる。
スプートニクは以前、ロシアの原子力潜水艦には、大型空母さえも破壊できる対艦ミサイルP-700「グラニート」が搭載されていると報じた。
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