フランス労働総同盟(CGT)は国内全土で200万人が参加し、パリでは40万人が参加したと発表しており、参加人数の評価には大きな差がある。年金改革に伴う大規模な抗議活動としてはこれで3度目。
スプートニク通信が現場から報じたところによると、パリでは過激派グループ「ブラック・ブロック」のメンバーらがカフェや商店のショーウィンドウを割るなどしたほか、ゴミ箱に火を放ち、広告などを破壊したという。また警察に爆竹やガラス瓶などを投げつけた。
これに対し警察は催涙ガスを噴射し、対応にあたった。現地メディアによるとパリだけで17人が拘束された。
フランス・マクロン政権のエリザベット・ボルヌ首相は1月10日、年金支給開始年齢を現行の62歳から64歳に2030年までに段階的に引き上げる改革案を発表。これを受け、19日には1回目の全国の労働組合が参加した国民ストライキが行われ、パリ、マルセイユ、リヨン、トゥールーゼなど全国各地でデモが行われた。仏内務省発表ではデモには100万人以上が参加し、38人の拘束者も出た。デモは31日にも行われ、CGTの発表によると、全土では280万人が参加、首都パリでは8万7000人が参加。
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