岸田首相は日銀の黒田総裁の後任人事について、日銀の元審議委員で経済学者の植田和男氏を起用する意向を固めた。植田氏が記者団に対し、「現状では金融緩和の継続が必要だ」などと述べたことが伝わったあとは円が売られる展開となった。
市場関係者は「植田氏の起用は驚きをもって受け止められ、政策を予測するための情報が乏しい投資家も多かったが、植田氏の発言から日銀の大規模な金融緩和策がすぐには修正されないとの受け止めが広がった。ニューヨーク市場でも日銀の新体制が金融政策をどのように運営するのかに注目が集まっている」と指摘している。
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