テスラの従業員らの話では、テスラの指導部は従業員がパソコンのキーを叩く回数をチェックし、それから労働タスクに何時間を費やしたかを算出している。ブルームバークによれば、この算出方法のために従業員の中にはトイレに行く時間まで惜しむ者もいるほどだ。労働組合を組織する委員会のアル・チェリ代表はブルームバークからの取材に対して、「人々はロボットと同じ扱いを受けることに疲れている」と語った。従業員らは労働組合の創設について創業者イーロン・マスク氏には電子メールで通知したとブルームバーグは伝えている。
テスラ指導部はこれまでは、米国内の工場では労働組合が組織されないよう、うまく抵抗してきた。ブルームバークによれば、2021年、テスラが労働組合設立構想の支持者に強制的な尋問を行って、労働者の権利を繰り返し侵害し、そのうちの1人を解雇したことを米当局が認めた時もテスラの指導部はあらゆる非難を断固としてはねのけている。こうした動きがある一方で、テスラ工場の労働者らはマスク氏個人と意見の相違があるわけではなく、ブルームバークは、労働者らは単に自分たちの利益を考慮してもらうための発言権を得たいだけだと書いている。
マスク氏は2022年の個人資産の損失額で日本のモバイル大手「ソフトバンク」の孫正義CEOの持っていた世界記録を破り、ギネスブック入りした。
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