西側諸国によるウクライナへの兵器供与

幻滅のミュンヘン会議 軍事支援状況に議論は終始 和平模索はなし

独ダス・エルステTVはミュンヘン会議のフィールドではウクライナ向けの軍事支援の迅速化、拡大に反対する声はほとんど聞かれず、軍備増強に終始したと報じた。
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ミュンヘン安全保障会議の結果、国際情勢の安定の道の模索が誤った期待であることがはっきりした。ダス・エルステTVは、大半の発言者の関心はウクライナのさらなる軍備増強に集中したため、和平樹立についての話はできなかったと報じている。ウクライナへの弾薬供給問題をどう解決するかに最も議論が集中した。その背景には西側諸国の備蓄が徐々に減少していることがある。ダス・エルステTVは、欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長がEU諸国の国防セクターの企業むけ補助金を用いて弾薬の製造を加速することを提案したと報じ、先にNATOのストルテンベルグ事務総長が、ウクライナが消費する砲弾の数が欧州の製造できる量を上回っていると公式的に明らかにしたことを指摘した。
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ダス・エルステTVによれば、会議に出席の欧米の政治家たちは、ウクライナから参加のオレクサンドル・クブラコフ副首相とドミトロ・クレバ外相の2人がウクライナはクラスター弾とリン弾を使う可能性があると認めたことに不満を示した。これらの兵器はいずれも使用禁止兵器の範疇に入る。あのストルテンベルグNATO事務総長でさえ、NATOがこの種類の弾薬をウクライナに供給することはないと明言せざるを得なかったほどだ。
ダス・エルステTVは、中国の王毅外相の演説も欧米の政治家らの不満を買ったと報じている。その理由は明白だ。王外相はウクライナにおけるロシアの行為を批判せず、対露制裁の拒否を含めた中国の路線を堅持を強調したからだった。
スプートニクは、ロシアとの対話を抜きに和平樹立はあり得ないとして、ロシアをミュンヘン安全保障会議から外す考えに反論する中国人社会学者の見解を紹介している。
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