バイデン氏は、ABCテレビのインタビューに対し「そんなことをするのは大きな間違いだ。責任感がない。しかし、私は彼(プーチン大統領)が核兵器の使用などを考えているとは思わない」と話した。その上で「核兵器や大陸間弾道ミサイルの使用を考えているということだが、そのような兆候はない」と補足した。
またバイデン氏は、米国はロシアが核抑止力の準備態勢を変えていることを示すようなものは何も確認していないと述べた。
さらに、バイデン氏は、ロシアが新STARTへの参加停止を決定したことについて、「解決できると確信している」とコメントした。
ロシアのプーチン大統領は21日、ロシア連邦議会で年次教書演説を行い、新戦略兵器削減条約(新START)への参加を停止すると表明。同条約から脱退するわけではないと強調した。プーチン大統領は「NATOには米国という核大国が1か国加盟しているだけではない。英国やフランスも核兵器を保有している」と述べ、新STARTの議論に戻る前に、ロシアはフランスおよび英国の核兵器をどのように考慮するかを理解する必要があると指摘した。
プーチン大統領はまた、米国は新しいタイプの核弾頭を開発しており、米国は核兵器の発射実験の可能性を検討中だという情報をロシアは掴んでいると述べた。この点についてプーチン大統領は、ロシア国防省とロスアトムに対し、米国が最初に核実験を行った場合、ロシアの核兵器実験の準備を確実にしなければならないと述べた。
関連ニュース