新START条約は2021年1月に2026年までの5年延長が合意されていた。条約は戦略核兵器の運搬手段の展開を700基、戦略核弾頭を1500発とするよう制限していた。
2月21日、プーチン大統領は、ロシアは新START条約から脱退するわけではないものの、この文書に基づく作業の継続の議論に戻る前に、新STARTが米国のみならず、NATOの核保有国である英国とフランスの核保有をどう考慮するのかをロシアは自ら理解する必要があると強調した。こうした一方でロシア国防省は、新START条約の参加停止期間中も核運搬手段の数の制限を遵守することを明らかにした。
また、プーチン大統領は、米国では一部の核弾頭の戦闘行為で使える保証期限が切れていることから、まだソ連時代だった1990年に中止された核実験の再開が議論されていることを想起し、次のように述べた。
「こうした状況の中でロシア国防省とロスアトムはロシアの核兵器実験の準備を確実にしなければならない。もちろん、これは我々が最初に行うのではない。米国が実験を行うのであれば、我々も行う」