ドネツク人民共和国の自警団 - Sputnik 日本, 1920, 31.01.2022
ウクライナでの露特別軍事作戦
ロシアは2022年2月24日、ウクライナで軍事作戦を開始した。プーチン大統領は、その作戦の目的を「8年間ウクライナ政権によって虐待や大量虐殺にさらされてきた人々を守ること」だと述べた。プーチン大統領は、この目的のために「ウクライナの非軍事化と非ナチ化」を計画していると語った。西側諸国は、特別作戦に関連して、ロシアに対する新たな厳しい制裁を発動した。

ロシアはあらゆる手段で米国の戦略的敗北路線に対抗する=露外務次官

© Sputnik / Mikhail Voskresensky / メディアバンクへ移行ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官
ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官 - Sputnik 日本, 1920, 30.01.2023
サイン
ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は、スプートニクとのインタビューで、露米二国間関係の状況、両国の戦略的安定性に関する交渉の見通し、ウクライナ危機における米国の役割について語った。

米露関係の行き詰まり

リャブコフ氏は、米国との二国間対話は「実質的にすべての面で行き詰まって」いるという。その背景には、近年、着実に強化されている米政府の反ロ政策がある。

「軍備管理を含む安全保障情勢の全体が、ロシアに戦略的敗北をもたらすという米国の方針によって人質に取られている。我々は、あらゆる手段を駆使して、最も強い方法でこれに対抗していく」

新STARTは停止する可能性がある

同氏は、戦略的安定と軍備管理に関する二国間の対話が米国側によって停止したと指摘している。ロシア側は、米国が戦略的敗北を賭けたとしても、新戦略兵器削減条約(新START)にコミットし、すべての条項を誠実に遵守している。
リャブコフ氏は、2026年以降の新START条約については、近年の米国の努力は、軍備管理の全体を構成する要素である重要なつながりを「意図的に解体する」ことに集中していると指摘している。

新STARTはこの方針の犠牲になる恐れがある。我々はそのようなシナリオを想定している。我々は自分たちの安全を保証するために、どのセクションでどのように集中して仕事をする必要があるのか、そして、その結果も含めて計算している。しかし、我々は、それが自分たちの選択ではないという事実を隠すことはしない」

新型戦車「T-14アルマータ」 - Sputnik 日本, 1920, 28.01.2023
【解説】なぜロシア人はレオパルト戦車を恐れないのか、ロシアの戦車の特徴とは何か?

米国はウクライナで皮肉なゲームをしている

リャブコフ氏によると、ロシアはウクライナ危機を解決するために構想を真剣に検討する用意があるが、これまでのところ、まだ誰もそれを適切に策定していない。同氏は、米政権が戦車供与の決定を発表し、米国の「家臣たちが、誰がどれだけの装甲車をウクライナに供給するかを競っている」現状では、ウクライナ人だけでなく、彼らを統治する人々とも話をする意味がないと述べている。

米国がこのウクライナ危機全体の主導者であるだけでなく、その主な受益者であることは明らかだ。とりわけ、米政権はウクライナを自国の軍産複合体の製品の実験場とみなしている(中略)これらすべては、言うなればロシアの兵器への耐性が試されているのだ」

リャブコフ氏は、米国は同盟国から軍備を押収し、それをウクライナの戦場で「リサイクル」するべく供与することで、米国は欧州諸国に数十億ドル規模の軍需品購入契約を押し付けようとしていると指摘している。同氏はインタビューの最後で「これは皮肉なゲームであり、熱中してプレイした人は悪い結果になって終わることは間違いないだろう」と締め括った。
関連記事
ロシア外務省、北東アジアの核の対立回避呼びかけ 北朝鮮の核保有認めず
露米の核軍縮協議が無期限延期 ロシア外務省「米側が敵意」と不快感
ニュース一覧
0
コメント投稿には、
ログインまたは新規登録が必要です
loader
チャットで返信
Заголовок открываемого материала