【解説】なぜロシア人はレオパルト戦車を恐れないのか、ロシアの戦車の特徴とは何か?

© Sputnik / Grigoriy Sisoev / メディアバンクへ移行新型戦車「T-14アルマータ」
新型戦車「T-14アルマータ」 - Sputnik 日本, 1920, 28.01.2023
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25日、西側諸国はウクライナに戦車を供与する用意があると発表した。ドイツ政府は、自国の軍が保有する戦車「レオパルト2」14両をウクライナに提供することを確認した他、今後、他国が保有する同戦車の再輸出に関する許可を出すことを明らかにした。欧米は新たな軍備の供与でウクライナを戦場で優位に立たせようとしているが、ロシアにはレオパルトに似た「T-90MS」戦車や新型戦車「T-14アルマータ」がある。スプートニクは、これらの戦闘車両の技術面での特徴や、長所と短所についてお伝えする。
ギリシャは現在、ドイツ製戦車「レオパルト1/A5」約500両と300両を超える「レオパルト2」を保有しており、レオパルト保有数は欧州で最多。ギリシャのイオアニス・バルツォイス元中将が、スプートニクにこのように語った。
バルツォイス氏によると、「レオパルト2」は確かに英国製の戦車「チャレンジャー」やフランス製の戦車「ルクレール」より優れているそうだ。「レオパルト2」の長所は、頑丈な装甲と特殊な空気清浄フィルター装備している点。そのため、化学戦や核戦でも運用できるという。
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しかし、レオパルトには欠点がある。ウクライナに送られることになれば、それは重大な意味を持つものになる。
同氏は、「まず、『乗組員』の練度が高い状態でなくてはならない。戦車を操縦する人物は、その戦車の特徴をすべて熟知していなければならない。ウクライナ人はしっかり訓練を受けなければならない上、戦車を整備する技術的な設備も必要だ。ウクライナ人が操縦できるようになるには3〜4ヶ月かかると思う。というわけで、(運用できるようになるのは)5月だ。訓練しなければ、『戦車』に対応できない」と強調した。
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さらに、バルツォイス氏は、「このような大きな戦線に200両や300両の戦車があっても、ゲームのルールは変わらない」と指摘している。
「ロシアはレオパルトに似た戦車『T-90MS』を保有しており、数千とは言わないまでも数百の 『キャタピラ』を送り込む能力を持っている。私は、レオパルトは(ウクライナに)到着できないと思っている」
同氏は、世界最高の戦車はロシアの新型戦車「T-14アルマータ」であると述べている。
「T-90と、全ての戦車の中でも最新型の戦車『T-14アルマータ』はレオパルト2より優れている。ロシア製の戦車は3人乗りだが、レオパルトは4人乗りだ。『アルマータ』は世界一なのだ。戦車のトップ3はアルマータ、イスラエルのメルカバ、レオパルト」
最後にバルツォイス氏は、米国製のエイブラムス戦車は「重くて複雑」であると指摘した上で、「エイブラムスはウクライナの草原で立ち往生するだろうし、ガスタービンを使用するため、特殊な航空燃料の大量供給を必要とするという欠点もある。この燃料は、ウクライナ人が簡単に手に入れることはできないし、消費量は非常に多い」と語った。
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