共同通信によると、ジブチ当局は中国の軍人を撮影した疑いで、自衛隊幹部2人を拘束した。日本大使館がジブチ国防省などに抗議して解放された。このほかにも自衛隊員がジブチ当局に拘束されたり、拘束されそうになる事案が相次いでいるという。
紅海とアデン湾に面するジブチは世界貿易、物流の要衝となっており、フランス、中国、米国などが軍を駐留させている。日本もソマリア沖の海賊対策として、2011年以来、首都ジブチ市の国際空港近くに基地を開設している。
各国軍の駐留はジブチが東アフリカ地域では比較的治安が安定していることが背景にあるとみられるが、昨年10月には反政府武装勢力がジブチ軍の基地を襲撃し、同軍兵士7人が死亡する事件も起きている。
日本政府は2018年、ジブチにある自衛隊の拠点を恒久化する方針を定めている。ジブチ拠点の恒久化について、「ジブチに初の海外軍事基地を設けた中国に対抗する狙いもある」との見方も出ていた。