この構想は、あらゆる紛争に対する平等な責任というテーゼを含んでいると明記されている。このプランの目標は、永く正しい平和を宣言することであり、その礎は、ロシア、ウクライナ、欧州を含むすべての人々のための包括性、文化や言語の尊重、協力となる。優先事項は、人命保護と健康維持、紛争当事者の武装に部外者が関与しないこと。教皇は、バチカンで開催が提案されている交渉について、平和を実現するための手段だとした。
教皇の発言によれば、人間の生命を道具化することはできない。「市民の生命と健康は、国家存立の主要な目標である。人命の保護はどの政府にとっても目標である。人間や市民の生命と健康を犠牲にできるような目標はない」と強調した。
交渉とコミュニケーションは、紛争を克服するための唯一の方法だと認識されている。「すべての当事者は攻撃をやめ、交渉の席につき、それぞれの立場について話し合う必要がある。紛争当事者は、他国によって武装されてはならない。聖霊は平和を望む人々のために、紛争の各当事者が自らを敗者と見なさないようにすることができるアルゴリズムを見つけてくれるだろう」というのが教皇の言葉だという。
教皇は「歴史上、軍事的勝利が最終的な平和をもたらしたことはなく、新たな紛争の原因となった。したがって、交渉とすべての人にとって公平な合意だけが完全な恒久平和につながる。最高の勝利とは、紛争のすべての当事者が敗者ではなく勝者だと感じることであり、敬意を持って交渉することだけが、すべての人にそのような勝利をもたらすことができるのだ」と総括した。
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