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AIが戦争ゲームで人間と同じように思考=中国研究

人工知能(AI)が戦争ゲームをプレイする際、人間と同じように振る舞う。それは専門家でも人間かAIか区別がつかないほど自然なものだった。香港の英字紙「南華早報」が、中国の研究論文をもとに伝えている。
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同紙によると、中国科学院自動化研究所の研究チームはこのごろ、同所が開発した戦争ゲームのAI「AlphaWar」が「チューリングテスト」に合格したとする論文を発表した。「チューリングテスト」はAIの能力が人間の知的活動と区別がつかないほどであるかどうかを確かめるテスト。実験では人間の軍事戦略家が「AlphaWar」と何回もプレイしたが、相手がAIだと特定することはできなかったという。
チームによると、実際の戦闘をシミュレーションするのは、高性能のコンピュータでも困難を極めた。現代の軍事作戦では膨大な数の戦闘員と支援要員がさまざまな装備、スキルで関与しており、スケールがかなり大きくなっているからだ。
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近年の技術発達で、ストラテジーゲーム「スタークラフト」のような囲碁よりも複雑といわれるゲームでも、AIは人間に勝てるようになってきている。AIは対戦した人間のほか、自分自身と対戦することによってパフォーマンスを向上させていく。研究チームは論文で、「AlphaWar」が人間より優れた戦略を思いつく可能性があると示唆している。
一方、人間は思わぬところでミスをしたり、逆に驚くべき手を打ったりすることがある。研究チームはこの不確実性をAIに模倣させるのは非常に難しいと考えている。AIは現段階では部隊間の調整や武器の使用などでミスをすることがあり、わずかな差でありながら、人間の戦略家に軍配が上がるのだという。
また、研究チームは「AlphaWar」の性能を向上させるため、チャットボット「ChatGPT」のような言語モジュールを含む、新たなツールを採用する方針だという。
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