ロシアフィギュアスケート連盟の報道官であるオルガ・エルモリナ氏は、「(ロシア・グランプリ)シリーズは、明白な理由によって開催された。国際大会に出場できないからだ」とのコメントを発表している。
出場した選手らは、外国人選手がいないにもかかわらず、プログラムの難易度を下げることはしなかった。演技前の最終ウォームアップでは、6人の選手全員が、トリプルアクセル、4回転トウループ、4回転サルコウ、4回転フリップなどのウルトラC級のジャンプに挑戦した。
大会全体の雰囲気を体現したのはエリザベータ・トゥクタミシェワ(26)。フィギュアスケートは何よりもまずスポーツであり、ショーは楽しい「おまけ」であることを示した。
多くの女子シングルの選手がミックス・ゾーンでも記者会見でも、今シーズンは「あきらめない」ことをモットーに、最後まで戦い抜いたと話していた。
カミラ・ワリエワ(16)も例外ではなく、北京五輪に出場した3人の女子シングル選手の中で唯一、オリンピック後のシーズンも競技を続けていた。
「あそこで起こったことが、私を完全に強くしたのです。一瞬にして、私は急激に大人になったのです。身近な人たちの支えがあって、私は逞しく生きています。今シーズンは下り坂でしたが、ずっと右肩上がりというわけにはいきません。今後のシーズンはもっと楽に過ごせると思います」
一方で、ワリエワは記者会見で、スポーツ仲裁裁判所でのドーピング裁判に個人的に参加するかどうかという記者の質問に答えることは拒んだ。
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