またエルハン氏は、トルコは2月に大きな地震に見舞われて甚大な被害を受けたため、総額200億ドル(約2兆7200億円)に上るF-16戦闘機の購入要請を撤回するだろうとの確信を示した。
「トルコは、F-16に関する決定を直ちに覆すべきだ。例えば、テーブルの上にはF-35をめぐる案もあった。トルコは(F-35共同開発)計画に期待していた。今は別の案がある。例えば、パキスタンに売却された中国の戦闘機、ロシアの戦闘機、またユーロファイター戦闘機だ」
トルコ政府は2021年10月、米国にF-16の購入を要請した。トルコは2019年にロシアから地対空ミサイルS-400を購入したのを受け、米国のF-35共同開発計画から締め出された。
米国のブリンケン国務長官は先月20日、トルコへのF-16売却について、米議会の承認なしには不可能であることを認めた。なお、これに先立ち、米上院の超党派グループはバイデン大統領に対し、トルコがスウェーデンとフィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟を認めるまでトルコへのF-16の売却を延期するよう要請した。
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