問題となっているベルギー選手団の代表は、国際スケート連盟(ISU) の元技術委員のリタ・ゾンネケイン氏。9日に自身が代表を務める私設スケートクラブ「グローバル・スケート・アカデミー」の設立を明らかにした。その共同創設者はロシア人でISU元副会長のアレクサンドル・ラケルニク氏となっているほか、アリーナ・ザギトワやアンナ・シェルバコワといった名選手を数多く輩出したエテリ・トゥトベリーゼ氏や同氏のチームも事業に協力するとしている。
「グローバル・スケート・アカデミー」の活動目的は、フィギュアスケートクラブの発展や選手のための交流の場の創設、指導者や審判のためのマスタークラス、競技会やオンラインイベントの開催などとなっている。だが、ベルギースケート連盟内には、ゾンネケイン氏のロシアとの協力を快く思わない声もあるようだ。
事情に詳しい関係者は、スプートニクに対して次のように話している。
「ベルギースケート連盟はリタ・ゾンネケイン氏を世界選手権の『チームリーダー』に任命したが、ロシア人が参加するフィギュアスケートクラブの創設が明らかになったことで、連盟は彼女の解任を検討している」
2022年春以降、対露制裁の枠組みのなかでロシア人選手や指導者は国際大会の舞台から排除されている。露スケート連盟はせめて中立旗のもとでも選手らが出場できるよう求めて闘う姿勢をみせている。この問題は日本・埼玉で行われる世界選手権にあわせ、3月20、21日に開かれるISUの会議で議題にあがる予定だ。
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