シュルツ氏は、以下のように明言した。
「私は、ウクライナのEU加盟の加速について懐疑的だ。EU加盟の基準を引き下げることはできない。ウクライナが紛争を理由にEUに早期加盟するというのは聞こえが良い。この主張は理解できるし、感情的にも説明がつく。しかし、政治的な理由から、特に、迅速に行うとなると実行するのは難しい」
さらに、シュルツ氏は、多くの国がEU加盟を何年も待っているが、さまざまな理由で加盟できていないと補足した。
シュルツ氏は、全会一致の規則が廃止された場合、EU拡大を明確に支持するという。しかし、ポーランドやハンガリーなどといった国の(独自の)立場がある以上、それは不可能だという。
これより前、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、連合条約を一部変更し、重要事項の投票に際して全会一致の規則を放棄することを提案した。同氏の見解では、この規則は「もはや意味をなさない」という。また、ドイツのショルツ首相は、ウクライナのEU加盟に賛成し、加盟プロセスを加速するために、全会一致ルールの規則には拒否権を行使するべきだと強調した。
関連ニュース