記事の中で、ブライエン氏は「ウクライナが本格的に準備している春の攻勢は、キーウというより、米国防総省で計画されたものだろう」と推測している。
また、ブライエン氏は、ウクライナが「クリミアを占領する」と頻繁に脅していることに注目し、米国はこの目的のために膨大な量の軍需物資を供給していると補足した。
「今、何隻の米軍艦船が海上にいるのか、あるいは港に到着しているのかは、まだわかっていない。しかし、わかっているのは、NATO(北大西洋条約機構)はウクライナの攻勢が始まると同時に、その波及に備えるということだ」とブライエン氏は指摘した。
米政府がクリミアでの作戦のためにウクライナに戦闘機を提供する可能性をブライエン氏は否定していない。その場合、米軍機はウクライナの記章で塗り固められ、米国やNATOのパイロットが操縦することになるという。
もし、この春の攻勢をめぐる予想が的中すれば、欧州は大きな災難に見舞われることになるとブライエン氏は総括した。
2月中旬、ビクトリア・ヌーランド米国務次官は、クリミア半島にあるロシア軍の軍事施設はウクライナ軍にとって「正当な攻撃目標である」と指摘した。しかし、ロシアのラブロフ外相は、キーウ政権のクリミア「奪取」計画は失敗に終わるだろうと強調した。
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