12日の価格よりも32円高く、国内金価格の指標として初めて9000円台に乗った。約2カ月ぶりに過去最高価格を更新した。
産経新聞は「米金融システムの安定性への懸念から国際的に金の先物価格が上昇しており、同社はこうした値動きを念頭に店頭での需要の増加を見込んだ」と指摘している。
また、13日の東京株式市場は、米シリコンバレー銀行(SVB)などが相次いで経営破綻したことを受けて、銀行株を中心に売り注文が広がり、日経平均株価は一時、500円以上値下がりした。
カリフォルニア州当局は10日にSVBを閉鎖。この銀行の総資産は2000億ドル余りで、米国における銀行の破綻としては2008年に起きた貯蓄金融機関の破綻に次ぐ2番目の規模となった。破綻の理由について米メディアは、利上げによって価格が下落した債券の売却で損失が出て経営が悪化し、顧客からの預金の引き出しが相次いだことなどが原因だと報じている。FDICによると、2022年の同行の累積損失は6200億ドルにのぼった。
米財務省と連邦準備制度、連邦預金保険公社(FDIC)は、SVBの破綻に関する共同声明の中で、「ニューヨーク州当局によって本日閉鎖されたシグネチャー・バンクについても、同様のシステミックリスクの例外措置を発表する」と説明。先に、SVBの預金者は全員、13日から預金にアクセスできるようになると報じられた。
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