ロシアのヴェルシニン外務次官は、3月18日に期限を迎える穀物合意について、ロシアは延長に反対していないが、延長は60日間に限定するとの立場を示したと発表した。
今後の立場は、ロシアの農産物輸出の正常化に関する実質的な進展に応じて決まるという。ヴェルシニン氏によると、今のところ米国、欧州連合(EU)、英国が発表したロシア産穀物・肥料に対する制裁緩和は機能していない。
穀物合意はトルコのイスタンブールで昨年7月22日に締結された。ロシア外務省は先に同合意について、西側諸国は合意内容に違反してロシアからの穀物・肥料の輸出を妨害しており、これによってロシア側の合意延長に関する決定の承認が複雑なものになったと発表した。