- Sputnik 日本, 1920
穀物合意 現状と今後の展開
ロシアとウクライナの間の紛争は世界の食料安全保障は問題が先鋭化した。両国ともに農業生産物の輸出大国に数えられるが、戦闘開始後は、穀物の港からの積み出しが難しくなった。これを解決するためロシア、ウクライナ、トルコ、国連は2022年7月22日、穀物合意を締結。合意はウクライナ産穀物を黒海を通って安全に輸送する回廊の設置とロシア産生産物と肥料への禁輸制裁の解除が目的だったが、これが誠実に遂行されていないことにロシア外務省は憂慮を表し、西側諸国の合意違反を非難。この特設コーナーは穀物合意問題についての最新のニュースをご紹介しています。

ロシアは公正な合意なら「穀物合意」の義務遂行する=露外務省報道官

© Press service of The Ministry of Foreign Affairs of the Russian Federation / メディアバンクへ移行露外務省・ザハロワ報道官
露外務省・ザハロワ報道官 - Sputnik 日本, 1920, 06.03.2023
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露外務省のマリヤ・ザハロワ公式報道官は「穀物合意」について、ロシアは合意内容が公正なものであれば、その義務を遂行する用意があると述べた。
「穀物合意」は3月18日に期限を迎える。これより前、ロシア外務省は、欧米諸国は「パッケージ」のロシア側の義務遂行を妨害し、国連のアントニオ・グテーレス事務総長の人道的な提案を「葬り去ろうと」していると批判した。
ロシア外務省は、ウクライナ産の大量の穀物は貧困国ではなくEU(欧州連合)諸国に不当廉売されているとし、今こそ穀物合意というカードを弄ぶのをやめるべきときだと述べた。
ザハロワ報道官は、ロシアのテレビ局「チャンネル1」に出演したなかで、「我々は合意の条件を遂行してきたし、今後も遂行する用意がある。欧米企業が不当な利益を得ようとし、そのためにごまかそうとしていることについて言えば、これはブリンケン米国務長官の度重なる欺瞞の一つだ」と述べた。またザハロワ報道官は、この合意は、当事者の片方ではなく、双方が義務を負うものであるとし、「もし合意が公正なものであれば、我々はいつでも自分たちの義務を遂行する」と強調した。
豚 - Sputnik 日本, 1920, 15.02.2023
オーストリア人記者が指摘 ウクライナ産小麦は貧しい国々に行き渡ることなく、スペインで豚の餌になっていた
穀物合意は2022年7月22日に、ロシア、トルコ、ウクライナ、国連の間で結ばれたもので、ウクライナの穀物、食糧、肥料をオデッサを含む3つの港から黒海を通過して輸出することを見込んだものである。合意は2022年11月18日に期限を迎えたが、双方からの異論がなければ3月18日まで120日間は自動更新されることになっていた。ロシア外務省は、いずれの側からも異論はなかったとしつつ、ロシア側もウクライナ産の穀物の輸出について、期限や内容に変更を加えることなく、合意を延長することに同意するとした。
穀物合意は、ロシアの食糧および肥料の輸出の解禁を盛り込んだパッケージの一部を成すものであるが、露政府はまさにそれが遂行されていないと指摘した。一方、国連側は制限は解除されたと明言していた。
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