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穀物合意 現状と今後の展開
ロシアとウクライナの間の紛争は世界の食料安全保障は問題が先鋭化した。両国ともに農業生産物の輸出大国に数えられるが、戦闘開始後は、穀物の港からの積み出しが難しくなった。これを解決するためロシア、ウクライナ、トルコ、国連は2022年7月22日、穀物合意を締結。合意はウクライナ産穀物を黒海を通って安全に輸送する回廊の設置とロシア産生産物と肥料への禁輸制裁の解除が目的だったが、これが誠実に遂行されていないことにロシア外務省は憂慮を表し、西側諸国の合意違反を非難。この特設コーナーは穀物合意問題についての最新のニュースをご紹介しています。

西側諸国は国連主導の「穀物合意」を葬り去っている=露ラブロフ外相

© Press service of The Ministry of Foreign Affairs of the Russian Federation / メディアバンクへ移行露ラブロフ外相
露ラブロフ外相 - Sputnik 日本, 1920, 02.03.2023
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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相はG20外相会合で、西側諸国は国連事務総長によって始められた穀物合意を恥ずかしげもなく葬り去っているとの考えを示した。
ラブロフ氏によれば、ウクライナの穀物出荷の大部分は最貧国に対してではなく、欧州連合(EU)加盟国にダンピング価格(低価格)で供給されているという。
また、穀物合意には2種類あるが、そのうちの1つで述べられているロシア産農産物や肥料を世界市場にアクセスさせるという件については、まだ実施されていない。

「真実でないことを言うことに慣れていないEUの代表がいくら皆を納得させたとしても、ロシア産農産物の輸出は世界中で公然と妨害されているのである。特にアフリカ向けのロシア産肥料の出荷は、欧州の港でブロックされ続けている。西側諸国は、国連事務総長の人道的イニシアチブを恥ずかしげもなく葬り去っている」

穀物合意」とはロシア、国連、トルコ、ウクライナの4者の協議によって2022年7月末に結ばれた2つの協定。一つはウクライナの黒海沿岸の港からのウクライナ産穀物などの輸出に関する協定で、同年11月18日で期限を迎えたが120日間の延長が決まっている。もう一方はロシアと国連の間に結ばれたロシア産食品や肥料の世界市場への輸出に関する協定で、国連はロシア産農産物などへの様々な輸出制限の撤廃に責任をもつとしている。穀物合意は、2023年3月18日に期限を迎える。
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