チャット・ボット(ChatGPT)はOpen AI社が開発したもの。2022年11月末にリリースされて大きな人気を博し、1週間で100万人以上の利用者を獲得した。
チャットボットはロシア経済について次のような見解を示した。
ロシアは経済大国であり、その国家予算は膨大な余剰金を保有している。また天然資源の備蓄を大量に有していることにより、経済的安定性を維持し、自国経済に対する外的要因の影響引き下げに成功している。
現在、ロシアは高いインフレ率や原油価格とガス価格の下落、及び他国からの経済制裁、そして経済成長の長期的低迷といった課題に直面している。しかしロシアは2021年、パンデミック以前の水準に匹敵する経済成長を成し遂げており、この際は原油価格の高騰、市場の活性化、および政府による経済措置が功を奏したとのこと。ただし、チャットボットはロシア国内の経済問題が解決してないとも指摘。高いインフレ率により経済成長は低下し、原油とガスの価格下落は経済全体にネガティブな影響を与える可能性が高い。
また専門家らの意見を元にチャットボットはロシアが経済の構造転換を迫られているとの見方を示した。その例として政府による支出削減、民間部門の発達、ビジネス環境の改善などを指摘した。ただし、こうした変化には実に多くの時間に加え、政府やビジネス界からの積極的な努力も必要になると分析。
さらにチャットボットは現在のロシア経済にとって主要な課題として制裁の影響を指摘した。一方、国際社会には全く異なる見方をするパートナーもいるとも指摘。また、制裁によりロシアのナショナリズムと攻撃性が高まり、西側に経済的損失を与える可能性が高いとの分析も示した。その一方で、制裁はロシアを封じ込めるうえで有効な役割を担い、西側の利益を保護する上で役立つとの見方も提示している。
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