ロシア産石油が価格上昇 その理由をメディアが解説
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ロシア産石油の価格上昇が止まらない状況について、ブルームバークはアジアからの買い付けがますます増えていると報じている。
ブルームバークがトレーダー情報を引用したところによれば、ロシアのウラルブレンド、ESPOブレンドおよび重油の供給はここ数週間で伸びている。トレーダーらはこの理由を中国の国営、民間大企業の石油精製工場からの需要が増えたのに加えて、インドからの需要増加もロシア産燃料の価格上昇につながったとみている。
ブルームバークによればESPOブレンド価格は中国への輸送を考慮して、ブレント原油より6.5~7ドル安で取引されている。ウラルブレンドはブレントより約10ドル安の根をつけたが、いずれも2023年2月の時点より2ドル上昇している。
ブルームバークは、ここ最近、制裁の影響を受ける恐れを払拭し、石油を安価で買うバイヤーが最近大幅に増えたと見ている。また、中国やインドがロシアから購入する石油の一部は欧州へ出荷されており、欧州地域はすでに割引なしで買っている。
先日スプートニクは、ロシア産原油の全世界への輸出を支援する「謎のタンカー」艦隊が出現し、その数が次第に増えていると報じている。
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