同紙によると、「シリコンバレー銀行は、金利上昇により資産価値が下落し、不安になった顧客が保険対象外の預金を引き出したことで破綻した。経済学者らは新たな研究で、同様のリスクにさらされる可能性のある186の銀行を発見したと発表した。」
オンラインジャーナル「Social Science Research Network(SSRN)」に掲載されたこの研究にまつわる論文の中で、経済学者らは、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ期間中の銀行の損失を推定し、無保険の預金者からの資金調達に占める銀行の割合も調べたと報告されている。「無保険の預金者が資金を引き出してしまった場合、米国の186の銀行において、預金者全員を救済できるだけの資産がない。これにより、保険に加入している預金者も減損に直面する可能性があると経済学者らは推定している」とのこと。
このような場合、規制当局が介入せざるを得ないだろうと同紙は指摘している。
10日、米シリコンバレー銀行が経営破綻したことが判明。2008年の金融危機以降に米国で破綻した銀行としては最大規模となっている。
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