南フロリダ大学のジョセフ・ディトゥリ教授は、一風変わった実験を行うことを決めた。同氏は3月初頭から、文字通り極度の圧力下で水中生活を送っている。深海で100日間を過ごすことで、自分の体に現れたわずかな変化を注意深く観察するつもりだという。ディトゥリ氏は、この実験で得られたデータは自身のユニークな生物学的研究に役立つとみている。
この実験中、医療チームは定期的に 55 歳のディトゥリ氏の健康状態をチェックするために水中に潜る。同氏はこの実験で血液検査、超音波検査、心電図検査を受ける他、長時間一人で密閉空間に過ごすことへの影響を調べるため、心理社会および心理テストも受けるという。
ディトゥリ氏の同僚である同大学の研究者らは、高い圧力にさらされた細胞が5日以内に2倍になったという研究があることから、水中で生活することで老化に関係する疾病を予防できる可能性があるとみている。
研究者らは、人間の生命を維持し、延命させる方法の探求にいそしんでいる。スプートニクは以前、心臓の機能を監視する「絆創膏型心電図」を研究者らが開発したと報じた。
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