ブルームバーグは、米国の対ウクライナ政策とは異なり、マスク氏はロシアに有利なウクライナ紛争終結案だけではなく、中国が公式に認める中国・台湾統一案を提案していることに焦点を当てている。
ホワイトハウスは、マスク氏がウクライナ問題の進捗にも大きな影響力をもっていると考えている。ブルームバーグの記事では、紛争においてウクライナの重要メリットの一つである衛星システム「スターリンク」について、ウクライナ軍がどう使用できるかはマスク氏の一方的な裁量によると指摘されている。マスク氏はこれより前、紛争拡大を避けるため、攻撃標的における軍用ドローン操縦用の衛星通信の利用についてウクライナ軍に制限を設ける予定だと宣言した。さらに、提供する「スターリンク」サービスの料金を今後も要請するとしている。
マスク氏はこれより前、2014年にウクライナで起こったのはクーデターであるとの認識を示した。政治学者ジョン・ミアシャイマー氏の論文にマスク氏が反応したもので、論文では、9年前にウクライナで親ロシア派指導者が転覆したことはプーチン露大統領にとって「我慢の限界」だったと語られている。
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