イラク侵攻から20年、過去の過ちは評価しない=米国務省

米国はイラクとの関係において未来志向であり、過去の過ちについて結論を下したり、評価を行ったりはしない。米国務省のヴェダント・パテル副報道官が表明した。
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ブリーフィングの中でパテル副報道官はイラク侵攻から二十周年を迎え、結論と評価を行うかとの質問に、「我々の政権はイラクとの関係において未来を見るつもりでいる」と回答した。また米国とイラクとの関係において基軸は若者に集中しており、特に安全保障の分野で協力強化を考えているとのこと。
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パテル副報道官はブリーフィングで「20年だ、そして米国とイラクは戦略的パートナーシップの建設を継続する」と指摘した。
2003年3月20日、米国率いる対イラク連合の軍事作戦「Shock and Awe(衝撃と畏怖)」(後の「イラクの自由」作戦)が開始された。侵攻の理由は、イラクのサダム・フセイン政権(当時)と国際テロリズムの関係や、イラクが大量破壊兵器を保有しているという米中央情報局(CIA)の情報だった。しかし、最終的に証拠は見つからなかった。イラク侵攻は国連の承認を得ずに実施された。この戦争は、10万人以上の民間人の死につながり、スンニ派とシーア派の対立を悪化させ、イラクに混乱をもたらしたイスラム国(ロシア連邦で活動が禁止されているテロ組織)の台頭に道を開くことになった。
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