習近平国家主席の訪露は欧米大国の「秩序の終焉」=豪テレビ

豪州のABCテレビは、モスクワで行われたウラジーミル・プーチン大統領と中国の習近平国家主席の会談について報じ、これは西側の大国が作り上げ、破壊した「世界秩序の終焉」だとの見方を伝えた。
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番組に出演したアナリストのスタン・グラント氏は、「この会談はルールに基づくとされる秩序の終焉を証明している。この世界は多極的なものである」と語り、その秩序はこれまで世界的なものではなかったと指摘した。
また、これまで存在したのは、西側の大国が作り上げ、破壊した規則に基づく秩序であったとも述べた。
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グラント氏は、ウクライナ紛争は、世界秩序のための戦いの一つだとした上で、今や多くの国々が、時として「残酷で偽善的な」西側中心の世界が有益であるかどうかに疑問を持っているとの見解を示した。さらに「世界は分断されている。プーチン大統領と習近平氏は制限のない合意を結んだ」と述べる一方、豪州はオーカスに参加していることからも分かるように、西側陣営に入ることを選択したとも指摘した。
一方、ロシアと中国の関係について中国の秦剛外相は、第三国に対する脅威となるものではないと強調している。またウラジーミル・プーチン大統領は露中会談終了後にモスクワで行われたパーティで、ロシアと中国の関係は、世界における安全保障を目的とした大国同士による協力の模範と言明した。
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