武力によるクリミア奪還は困難=米制服組トップ

米軍のマーク・ミリー統合参謀本部議長はウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が掲げるクリミア奪還を「最大目標」と評価し、それを武力で実現することは極めて困難との見通しを示した。
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連邦議会の公聴会に出席したミリー氏はウクライナ政府が目指すドンバス地域の奪還計画を巡る実現性のコメントを求められた際、 クリミアへの陸路を制圧し、半島を奪還すること、つまり2014年以前の国境を取り戻すことの可能性について問われた中で、「おそらくこれはゼレンスキー大統領が設定する最大限の目標だろうが、武力で実現することは極めて困難」と回答した。なお、米国はロシアとの戦争状態になく、ウクライナの領土保全をかけた戦いを支援しているに過ぎないと強調した。
先に独紙ビルトが北大西洋条約機構(NATO)の消息筋を引用して報じたところによると、ルガンスクおよびザポロジエがウクライナ軍による主な反転攻勢の地域になり、その目標は地上でクリミア半島とロシアの接続を断ち切ることだという。またポリティコ紙によると、ウクライナ軍の反転攻勢は5月にかけて始まる模様。
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